ChatGPTの会話を引き継ぐ方法は?「前回の続き」がうまくいかない時の対策と面白い取り組み
ChatGPTで前回の会話を引き継ぎたい、新しいチャットでも続きから始めたい時の方法を解説。要約・メモリ・Projectsなどの方法に加え、Future Eyesが試しているAI Project Memory(APM)という取り組みも紹介します。
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ChatGPTを長く使っている方へ
「前回の続きから相談したいのに、話がうまくつながらない」
そんな経験はありませんか?
ChatGPTを仕事や勉強、企画、文章作成などで継続して使っていると、会話の引き継ぎが気になることがあります。
例えば、こんなことです。
- 前に決めたことを、また提案される
- 新しいチャットにすると、また説明から始まる
- 長いチャットの中で、どこで何を決めたのか分からなくなる
- 「前回の続き」と言っても、少し話が戻ってしまう
- 複数のテーマをChatGPTと進めていると、情報が混ざりやすい
短い質問だけなら、それほど問題にならないかもしれません。
しかし、何日もかけてChatGPTと一つの仕事を進めている場合は、「前回までの内容をどう引き継ぐか」が重要になってきます。
ChatGPTの会話はそのまま別チャットへ引き継げる?
同じチャットをそのまま使い続ける場合は、それまでの会話内容を踏まえて相談を続けることができます。
一方で、チャットが長くなったり、新しいチャットへ移ったりすると、以前の会話内容がそのまま完全に引き継がれるとは限りません。
そのため、長期的に使う場合は、前回までの内容を何らかの形で整理しておくと便利です。
一番簡単なのは「引き継ぎ用の要約」を作る方法
簡単に試せる方法の一つが、現在のChatGPTに引き継ぎ用の要約を作ってもらう方法です。
例:
「次の新しいチャットでも続きから始められるように、ここまでの内容を整理してください」
作成された内容を新しいチャットの最初に貼り付ければ、前回までの内容をある程度引き継いだ状態で始められます。
引き継ぎ情報には、例えば次のような内容を含めておくと便利です。
- 今まで何をしていたのか
- すでに決めたこと
- 完了した作業
- 現在困っていること
- 次にやること
- 今はやらないと決めたこと
単なる会話の要約ではなく、「次のChatGPTがどこから仕事を再開すればよいか」を意識して整理するのがポイントです。
ChatGPTのメモリやProjectsを使う方法もある
ChatGPTには、過去の情報を活用するためのメモリ機能やProjectsなどもあります。
普段から同じテーマについて相談するのであれば、こうした機能を活用する方法もあります。
ただし、長期的な仕事になると、単に過去を覚えているだけでは足りない場合があります。
仕事では、次のような情報も重要です。
- この作業はもう完了した
- この案は検討したが採用しなかった
- 今は結果待ちなので触らない
- 次に確認するものが決まっている
つまり仕事では、過去を覚えていることだけでなく、「現在どこまで進んでいるか」が重要です。
会話を引き継ぎたいというより「仕事を引き継ぎたい」
ChatGPTを長く使っていると、実は欲しいのは「過去の会話そのもの」ではないことに気づきます。
例えばホームページを改善している場合、昨日どんな文章を話したのかよりも、
- Aページは修正済み
- Bページは現在観察中
- C案は採用しないと決定
- 次はアクセスデータを確認する
という情報の方が、次回の仕事では重要です。
つまり、会話を引き継ぐことより、仕事の現在地を引き継ぎたいというケースがあります。
Future Eyesでは「AI Project Memory」という仕組みを試している
こうした問題に対して、Future EyesというWeb・IT支援を行っている事業者では、自社用に少し面白い仕組みを作り、実際の業務で試しています。
その名前が、AI Project Memory(APM)です。
APMはChatGPTそのものを改造したり、AIの記憶力を高めたりするものではありません。
考え方はかなりシンプルです。
APMの考え方
AIとの仕事の「現在地」を残して、
次回も前回の続きから始める
その日の作業が終わった時に、
- 何をしたのか
- 何が完了したのか
- 何を決めたのか
- 現在どの段階なのか
- 次に何をするのか
- やらないと決めたこと
などをChatGPTに整理させて保存します。
次にその仕事を始める時は、その情報を新しいChatGPTへ渡します。
すると、
「前回ここまで終わっています。では続きから始めます」
という状態を作りやすくなります。
APMではプロジェクトごとに情報を分けている
もう一つ特徴的なのが、情報をプロジェクトごとに分けている点です。
例えば、
- ホームページ改善
- 新しいサービスの企画
- メディア運営
- 顧客案件
など、複数の仕事をChatGPTと進めている場合、すべての情報を毎回AIへ渡す必要はありません。
今回取り組む仕事に必要な情報だけを渡します。
Future EyesのAPMでは基本的に、
「プロジェクトの基本情報」+「最新の引き継ぎ情報」をChatGPTへ渡すという考え方で運用しています。
これなら、別の仕事の情報に引っ張られる可能性も減らせます。
正式なサービスではなく、まず自社で実験中
興味深いのは、現時点ではAPMを完成したサービスとして販売するのではなく、Future Eyes自身が実際の仕事で使いながら改善しているところです。
AI関連のサービスは、機能をたくさん搭載すれば便利になるとは限りません。
実際に仕事で使ってみなければ、
- この操作はいらない
- ここはもっと簡単な方がいい
- この情報は次回も必要だった
といったことは分かりません。
そのため、まず自社の仕事で使い、本当に必要なものだけを残している段階とのことです。
ChatGPTを長期間使う人には「引き継ぎ」が重要になるかもしれない
ChatGPTを単発の質問に使うのであれば、会話の引き継ぎをそれほど意識する必要はありません。
しかし、
- 長期間のプロジェクト
- Webサイトの改善
- 事業企画
- コンテンツ制作
- 学習
- 開発
- 継続的な相談
などに使う場合は、「昨日までの仕事をどう次へつなぐか」が重要になってきます。
まずは特別なツールを使わなくても、その日の最後にChatGPTへ引き継ぎ情報を作らせるだけでも試す価値があります。
新しいチャットを始める時に、その引き継ぎ情報を最初に貼ってみてください。
毎回一から説明するより、仕事を再開しやすくなる可能性があります。
まとめ
ChatGPTの会話を引き継ぐ方法としては、
- 同じチャットを使い続ける
- 会話を要約して新しいチャットへ貼る
- メモリ機能を活用する
- Projectsを利用する
などがあります。
さらに長期的な仕事になると、「過去の会話」だけではなく、
何を完了し、何を決め、今どこまで進み、次に何をするのか
という仕事の現在地を残すことも重要です。
Future Eyesが試しているAI Project Memory(APM)は、まさにその部分を外部に残して次のChatGPTへ渡すという取り組みです。
まだ試験的な取り組みとのことですが、ChatGPTを長期間仕事で使う人にとって、「AIとの仕事の引き継ぎ」は今後ますます重要なテーマになりそうです。
